スクーターレースの特徴
呼称はレースの主催者によって異なるが、使用する車種とマシンの改造範囲、ライダーのレベルによってクラス分けされている場合が多い。現在、全国で行われているミニバイクレースは、雑誌「モトチャンプ」が制定した「まるち杯統一車両規則」に順ずるものが多い 代表的なものを表記すると
- 「Mクラス」…ミッションクラスの略称、 ギア付きの2ストローク50CCスポーツバイクで争われる。 原則としてノーマルの車体、エンジンを使用し、 速度リミッター解除、リアショックやセッティングパーツ、 タイヤの変更など最低限の改造しか認められない。
- 「SPクラス」…スポーツバイク・プロダクションの略称、 Mクラスと同じくギアつきの2ストローク50ccスポーツバイクで争われる。 Mクラスの規則に加え、マフラー(チャンバー)の変更が可となっており、全国的に人気の高いクラス。クラス表示が「SP12」の場合はホイール径が12インチ以下の車両(NSR50/mini、TZM50Rなど) 「SP50」の場合はホイール径が13インチ以上の車両(NS50F/R) とさらに別けられる。
- 「FNクラス」…ファミリーバイク・ノーマルの略称、ファミリーバイクとは一般的なスクーターを指す。名称どおり、ほぼノーマルの50ccスクーターで争われる。 メインジェットなどのキャブセッティングパーツに加え、車両と同じのメーカーの同じ排気量のパーツの流用が可能となっているため、 それら膨大な純正部品の中から流用できるパーツを探し出し、コースに合った組み合わせを見つけ出さなければならない。 ライダーとしての技量だけでなく、マシン作りの技量も競われる。
- 「FPクラス」…ファミリーバイク・プロダクションの略称。 いわゆるスクーターのプロダクションクラスで、上記FNクラスの改造に加え、マフラーの変更、エアクリーナーボックスの取り外し、 混合給油化等の改造、変更 また、駆動系等にも社外品の使用が認められている。
- 「OPENクラス」…改造無制限クラス。 上記のクラスに属さないフル改造車によって競われるクラス。 2ストロークミッション、スクーター、4ストローク等、 全てのカテゴリーが混走となる事が多い。 改造無制限とは言え全く規則が無いわけではなく、車両の改造はそれぞれのスペシャルクラスの規則に順ずる。 カテゴリーは以下のとおり。
「Sクラス」…スペシャルクラス。 主に2ストロークミッション車のフル改造仕様を指す。鉄フレームを使用した車両は最大65ccまでの排気量拡大が可能だが、 レーシングスリック等のレース専用タイヤの使用は不可。 SPクラスの車両にボアアップ、ポート加工、ビッグキャブ装着等の改造を施した形の車両が主。
アルミフレームを使用した車両は51ccまでが上限排気量となっているが、 レーシングスリックなどレース専用タイヤの使用が可能。 RS125やTZ125などの市販レーサーにNSR50やTZM50Rなどのフル改造エンジンを搭載した車両が多い。ホイール径が12インチ以下の車両は「S12」、 13インチ以上の車両は「S50」と呼ばれる。
ほぼ同じ規則で、80ccまでの排気量が可能な「S80クラス」も存在する。この場合は市販レーサーのアルミフレームにモトクロスレーサー(CR80、YZ80など)のエンジンを搭載した車両となる。殆どロードレースの領域に入っていくためか、ミニバイクレースとして行われる大会にはこのカテゴリーはあまり見られない
「FSクラス」…ファミリーバイク・スペシャルの略称。 同じくフル改造のスクーターを指す。 排気量は70ccまでの拡大が可能、社外品シリンダーキットとラジエターを装着した水冷エンジン仕様車が目立つ。 スポーツバイクの様なオリジナルのアルミフレームにエンジンを搭載し、ニーグリップを可能にした車両も存在する。
「4stクラス」…主に4ストロークエンジンのミッション車を指す 124ccまでの排気量拡大が可能で、ホンダモンキー、エイプなどの車種のほか それらの改造エンジンをNSR50/mini及びオリジナルのフレームに搭載した車両も見られる
Sクラスと同じく、アルミフレームを使用した場合は排気量が120ccまでとなるがレーシングタイヤの使用が可能。
以上のカテゴリーでの独立したレースが行われる事もある。
現在は上記のクラスに加え、レース車両の4ストローク移行にあわせた 「ST100クラス」や「SP100クラス」等の新カテゴリーが生まれつつある。
ライダーのレベルによってクラス別けが行われる場合、 各カテゴリー名の後にアルファベットでそのレベルが表示される事が多い。
例をあげると
- 「EXP」…エキスパート。上級者
- 「B」…ビギナー。中級者
- 「F」…フレッシュマン。初心者
他にもはっきりと「上級」「初級」などと 日本語で表記する場合もあり。
レース形式
スプリントレースや耐久レースといった具合にロードレースと同じレース形式で行なわれている。特に筑波サーキットコース2000やツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキットなどのロードコースで行なわれる耐久レースは人気が高く、地元のライダーのみならず地方から遠征してくるライダーも数多くいる。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』